第1展示室

第1展示室

第1展示室2

大型動物たちのいた長野

約300万年前 長野の大地には海に面する広い平野が広がっていました. 人のいない豊かな平原には体高4mにもなるシンシュウゾウ(現・ミエゾウ)が暮らしていました. さらに海にはヒゲクジラの仲間や体長9mにもなるダイカイギュウ(大海牛)が泳いでいました. そんな巨大な動物たちの化石を見ながら かつての長野の大地を想像してみませんか?

こどもたちの大発見

化石の発見者は意外にもこどもたちが多いようです。第1展示室にも 小学生が通学路近くで発見した 長野県の天然記念物になっているゾウの化石や 中学生が発掘し クリーニングまで済ませてから 寄贈してくれたヒゲクジラの下顎の化石 高校生が巡検中に発見した日本初の大海牛の肋骨の化石などがこどもたちの発見した貴重な化石たちがあります.

 


第2展示室

 

第2展示室

第2展示室

海だった長野

約400万年前 長野周辺には海が広がっていました。戸隠周辺から採集される. ホタテガイをはじめとする多くの貝やサメの化石はこの時代に生きていたものです. 現在では絶滅してしまったヤマサキホタテやシガラミサルボウ 今でも日本海で見ることのできるナミガイやマテガイなど種類豊富な貝の化石のほか カニやウニ フナクイムシなど珍しい化石も沢山見つかっています. ほの暗いこの展示室にはいると 今では山の中の戸隠がかつては生命豊かな海だったことを化石たちを語り部に体感することができる・・・かもしれません.

 


第3展示室

第3展示室

第3展示室2

長野の大地の生い立ち

戸隠周辺からは どうしてこんなにたくさんの化石が見つかるのでしょうか? 戸隠の海は どうやって高い山へと変わっていったのでしょうか? ここでは 長野周辺の大型地形模型(1/5万スケール)や断層の剥ぎ取り標本 さまざまな岩石や化石を通して 長野周辺の大地の生い立ちをわかりやすく紹介しています.

 


第4展示室

第4展示室

第4展示室2

生命を育んできた地球の歴史

学校の机を利用した展示ケースに貴重な化石を展示しています. ここでは時代をさかのぼりながら 新生代から古生代まで世界各地の化石を海にすむ生き物を中心に時代ごとに展示しています. 身近な新生代の貝やカニ 中生代のアンモナイト そして 何億年も昔のウミユリや三葉虫 生命誕生40億年の歴史をぐるりと見渡してみましょう.

 


第5展示室

第5展示室

第5展示室2

そして 長野の自然を見る

現在の長野の大地にも 様々な環境に応じて多様な種類の生き物たちがすんでいます. 長い時間の中で生き物たちは変化する環境にあわせて生きてきました. 中には人が作った里山環境などにうまくあわせて 人と関わりながら生きてきたものも多いです. しかし 今 里山は大きく変わり 人と生き物たちの関わりも大きく変化しました. ここでは 戸隠周辺の豊かな自然などを通して 生き物たちの世界と人との関わりを紹介することで 過去と今を知り そして未来を考える展示室です.

 


3F階段の踊り場

博物館からの飯縄山

博物館から見える田んぼからの飯縄山

博物館から見える地形と人の暮らし

お天気がいいと飯縄山がよく見えます. 博物館から見る飯縄山は緩やかな斜面で 火山なのがよくわかります. 人が住める平らな大地は飯縄山がつくり 地下に染み込んだ水が湧き出ます. 右の写真は博物館からの飯縄山(上)と 近くの田んぼから見た飯縄山(下)の風景です. 人の営みと大地には実は深い関わりがあるのです.

生き物と環境

生き物が生きている場所には生きていくことができる理由があります. なぜそこに生きているのか考えてみると見えてくるものがあるはずです. このことはヒトも同じです.

 


展示準備室

展示準備室

驚異の部屋(ヴァンダーカンマー)

元 音楽準備室をつかった部屋. 西洋の博物館の原型と言われる中世貴族の趣味で集めた部屋 驚異の部屋(ヴァンダーカンマー)をイメージしています. よ~く覗いてみると 珍しいものからガラクタまでまさに驚異の部屋です! 実は黒板を棚板につかっていたりするアイデアに溢れた部屋でもあります.

 


貝形虫

Aurila togakushiensis

Aurila shigaramiensis


写真提供=小沢広和さん

貝殻をもつミジンコ

戸隠周辺の約400~300万年前の地層から 1mmに満たない貝形虫(かいけいちゅう)の化石が見つかり このうち2種が新種と認定・登録されました. この新種の貝形虫化石は顕微鏡で観察できるようになっています. 新種の貝形虫は発見場所にちなんで トガクシエンシスとシガラミエンシスと名付けられました. 戸隠の大地には こうした小さな未知の生き物の化石がまだまだ眠っていて 過去の環境や海の生物の進化を知る重要な資料となりそうです.

この発見は 日本大学生物資源科学部の小沢広和専任講師(当時、国立科学博物館特別研究員)を中心に 産業技術総合研究所の長森英明研究員・当館学芸員の共同研究の成果です.

信濃毎日新聞(平成21年1月16日) 朝日新聞(平成21年1月18日)で紹介されました.

 


大地の底を探る

松代深層ボーリング資料

1965年8月に始まった松代群発地震. その原因を調べるために 深さ1933mにもなる深層ボーリング調査が1967年に長野市松代町で行われました.

その時のボーリングコア約200m分を2・3階の廊下に展示しています. 普段は見ることのできない 長野の地下深くの岩石を見ることができます.

よ~く探すとその時に動いていた断層も見られます.

 


3階エレベーターホールと第3展示室の廊下

当館の常設展示で見逃し気味なのがココ.

第3展示室をでてついつい左側の第4展示室へ向かいがちですが すぐ右手にはさまざまな岩石標本がおいてあります.

床をみるとランドサットからのフォッサマグナを網羅した大きく美しい衛星写真がはり付けてあります.

衛星写真より展示室側をみると柱には長野市南部の茶臼山の剥ぎ取り標本が飾られています.

またエレベーターホールには美しい鉱物標本を多数展示してありますので ぜひご覧になっていってください.

 


いろいろな足あと

  

展示室3と4の間にあります.なんの足あとかな?

足あとをたどってタイムスリップ! 長野の大地の歴史を学んだら 地球の生き物の歴史を見てみよう! 足あとの主は 展示室3から4に向かって だんだん古い生き物になっていきます. 足あとも化石として残ることがあります. 展示室1 3 4には足あと化石の標本も展示してあります. 探してみてね!

 


家庭科室

イベントの様子

いろんなことに利用可能

こんなことに使用しています

・アクティブレンジャ-写真展

・博物館わくわく入門
    草木染めに挑戦!
    昔の給食づくり

・自然観察教室
    おいしい骨格標本づくり

・学校団体の休憩場所(昼食など)

・地元の会の会議会場