ミドルヤードとは?

学校の机を利用した展示ケース

クリーニング

骨べや

家庭科室

博物館の外観

毛皮

当館のねらい

当館は 1983(昭和58)年建築の柵小学校の校舎を改築したのもので 「ミドルヤード」という新しい 発想に基づいて設計されました.

これまでの博物館は 展示室(フロントヤード)と収蔵庫や研究部門(バックヤード)がきっちりと区分されていました. そのため 来館者と資料の距離が遠く 資料のもつ魅力や楽しさを十分に伝えきれていなかったように思います. そこで当館では 来館者が資料と親しみ その魅力を発見してもらう場所(ミドルヤード)を創ろうと考えました. キュラトリアルワークルーム(博物館体験室)や化石クリーニング室などは そうした体験学習のための場所です.

また 誰もが学んだ小学校の雰囲気を残しつつ 博物館という学びの場に再生させることも意図しています. 実際に学校で使われていた机を利用した展示ケースや学校資料室など そのための工夫もいっぱいです.

 


廊下は理科準備室?!

2F廊下

実や種コレクション

植物の生き残りの知恵がつまった実や種のコレクションが展示してあります. ここでは国内のものよりは国外のものが多いです.

身近な植物の実や種はワークルーム2の方にあります.

さまざまな学校からのもらい物

さまざまな形態の生物標本を展示してあるスペースです. 化石から現生まで かつ動物から植物まで幅広く展示してあります. 中には今では手に入らないものも鍵もつけずになにげに展示してありますが 古いものが多いので あまりさわらない方がいいですよ. ご注意ください.

 


クリーニング室(旧理科室)

化石の入った石

クリーニングの様子

【クリーニング】とは

化石の入った石を  削ったり  割ったりしながら  化石を発掘し  展示できるようにする作業です.

崖に取りにはいきません. 用意してある石を使います。

表面にいい化石が見えている場合は展示できるくらいにきれいにします. めぼしいものが見当たらない場合は石を割って隠れている化石を発掘します。

実際にやる作業は とても【単純】です.

丁寧に【くぎ】と【ハンマー】で石を少しずつ割ったり 削ったりするだけです. なによりも石をよく見て慎重にやるのが最大のコツ! クリーニングした化石はお土産として持ち帰れます.

(例外もありますけどね)

 


ワークルーム1 (旧3,4学年の教室)

たなべや

廊下の剥製

地学分野の研究室とその廊下

現在 もっともバックヤードになっている部屋・・・ 本来は地質分野の職員の研究室として使用し 来館者とともに様々な地学の研究や勉強会をする予定だったところ 今後に期待 廊下には貴重は剥製やレプリカのできるまでの紹介 

 


ワークルーム1の廊下には

浅間山の噴火 2009年

浅間山噴火の展示1

噴火後の浅間山(2009.2.2と2.9)

2月2日に確認した降灰状況

2月5日に確認した降灰状況

浅間山噴火の展示2

浅間山噴火の展示3

2月2日と5日の調査位置図

2009年2月2日、午前2時8分

長野・群馬県境の浅間山が小規模な噴火をしました. 今回の噴火の様子を調べるために 2月2日と5日に軽井沢町周辺で調査降灰の状況などを調査しました. 2月11日に博物館で浅間山噴火の緊急学習会を開いたところ 30人を越える参加者があり 今回の噴火に興味を もっている方々が大勢いることを感じました. そこで より多くの皆さんに浅間山の噴火のことを知ってもらいたくて 2階に特別展示を設けました. 実物の火山灰も展示しています. ぜひ見学にいらして下さい. ご希望があれば 展示解説もいたします.

信濃毎日新聞(平成21年2月12日) 長野市民新聞(平成21年2月14日) で学習会の様子紹介されました. ●展示期間 平成21年2月17日(火)~終了未定

 


ワークルーム2(旧保健室)

水槽

種子コレクション

趣味の部屋に

元保健室です. 動植物分野の職員の研究室として使用し 来館者とともに様々な生き物の研究や勉強会をする予定だったところ しかし 現実は某職員が趣味に走り 水生生物の飼育スペースが部屋の半分ほどを占めている・・・ >建前上は 飼育展示をすることにより 生態調査をしたり 生物多様性の重要性や外来生物の影響の問題などを啓発するスペース.

 


収蔵スペースとしての2F

収蔵スペース1(化石べや 旧視聴覚室)

新館建設時に耐震・耐荷重の強化工事をおこなった部屋. 地元の化石を中心に10万点くらいは収蔵されている. まだまだ整理中につき あまりお見せできない部屋・・・

 


収蔵スペース2(いし部屋 旧3,4学年の教室)

実は魅力的な標本が数多く眠る部屋です. その一部は3Fエレベーターホールに並んでいます. 学芸員の都合で一番西側のこの部屋が収蔵スペース1とならず 収蔵スペース2という名称になったため 一番東にある収蔵スペース3を含め 並びが複雑となり 館内マップを作るときには間違えやすい. 密かに関係者のみ注意が必要な部屋・・・

 


生物標本室

生物標本室 1(旧放送室)

【昆虫標本】
  およそ4000点

【植物標本】
  およそ1000点

生物標本室 2(旧スタジオ)

【現生貝類】
  およそ5000点

【カニなどの巣穴の石膏型】
  およそ100点

どちらの標本室も空調設備付きで温度管理を行えますが 現在生物標本室1のみで稼働中です. 室温18±2℃ 湿度50±10%で管理中です.

 


第3収蔵スペース(骨べや 旧図書室)

骨のひみつで並べたゾウの骨と記念撮影! 1F→3F→2Fとじっくり見ていると・・・ 骨べやからでる頃には入館から2時間ほどが経過していることでしょう. 予定のある方はくれぐれもお時間にはお気を付けください.

ミドルヤードを具現化した収蔵庫

現生の脊椎動物の骨格および剥製などを中心に収蔵しています. 購入標本より作成した標本の方がはるかに多いのが特徴です. なぜなら動物園 ペット ロードキルなどで亡くなった動物たちが標本作成ボランティア【戸隠解剖団】の手を借りてここにおさめられるからです. 2015年秋に企画展としてはじめた「骨の動物園~みんなで作った標本たち」以来 ミドルヤードの具現化の一つとして展示公開している珍しい収蔵スペースです.

 


化石とは?~階段踊り場~

化石からわかること

化石からわかること

化石のできかたやどんなものが化石になるのか 代表的なものを展示紹介しています. また こうした化石からは どんなことがわかるのでしょう? 実は種類だけでなく 生活の様子や当時の環境 気候など たくさんのことがわかります. 化石には はるかな昔の風景が刻まれているのです. さぁ! 化石が語る物語を聞いてみましょう.

 


2F 化石べやの廊下の壁

2Fのかべ

新聞の連載記事たち

博物館ができるまでを連載したものや周辺の自然を紹介した連載記事がはられています. 興味があれば受付で言ってくださいね. PDFにしてありますので.

 


大地の底を探る

松代深層ボーリング資料

1965年8月に始まった松代群発地震. その原因を調べるために 深さ1933mにもなる深層ボーリング調査が1967年に長野市松代町で行われました.

その時のボーリングコア約200m分を2・3階の廊下に展示しています. 普段は見ることのできない 長野の地下深くの岩石を見ることができます.

よ~く探すとその時に動いていた断層も見られます.