平成17年11月11日(金) 曇り後雨   −近畿STAGE START 

                      坊村〜中村〜峰床山〜花背〜能見口・堰源小(休校中) 17km
                                 大津市、京都市
 夜行バス、京都駅5:45.出町柳にて乗換え。ロッテリアでエビバ−ガ−食べる。
バスの中で少し眠る。坊村8:46,お客は私ひとりになっていた。葛川小前まで15分程もどり、林道に入る。林道終わり、小さな丸木橋わたる。沢はなれつづら折の登りとなり少しで中村乗越。鹿のフンあり。木の幹にネットが巻いてある。鹿よけか。八丁平、マムシ注意の看板多し。八丁平は湿原というより笹の平原なり。峰床山・970m 12:00.隣の皆子山、971,5mは京都府最高峰。

下りだして直ぐクリタケのはえた切り株あり。林道横きり、急な下りとなる。落ち葉にかくれ、道が非常に分かりにくい。あまり歩かれていないよう。1時間ほどで野鳥の森散策路。道幅広いのだが、これもかなり荒れている。作ったのだが利用者なしで荒れてしまったのか。清水寺の舞台のモデルという峰定寺を過ぎ、少し先に摘み草料理で名高い「美山荘」。こんな辺鄙な、それこそ何もない所に有ったとは、驚きなり。

 

美山荘の直ぐ先に似たような、山菜を売り、一日−組のお客という宿。食事だけもあり。40分でバス停大悲口。能見口4:00.休校中の小学校の軒先にテントはる。6時頃より雨がふりだし、そのうち本降り。夕食オデン、パック御飯。採ってきたクリタケ。お腹いっぱい。7:00気温9度。   

              

                                                             11月12日(土) 小雨後曇り
                                           能見口〜佐さ里峠〜美山町・河鹿荘  30km
                                                   京都市、京都府美山町
 夜中は本降り、明け方になり上がったと思い外に出ると、まだ霧雨シトシト。止みそうにないので、アンパン食べ出発。こんな山の中なのにと思う程、立派な道が続く。少し歩くと後ろから来た車が停まってくれる。「乗りませんか」「歩くのが目的なので」「どこまで行くんですか」「今日は美山町の予定です」「どこから歩いて来たんですか」「スタ−トは宗谷岬です」「私も昔、自転車で日本一周したんですよ」だからわざわざ停まってくれたのだ。「気を付けて」「ありがとう御座います」歩きだして1時間で広河原。ここに来て川幅がひろくなり。なんとも言えずのんびりしたロケ−ション。映画のセットのようだ。昔の田舎の風景なり。

 

モミジ、柿の木、せせらぎ。古い民家。京都からのバスもここまで。何軒かの家はあるが人気なし。霧雨上がらず。緩い登りが峠まで続く。晴れていれば壮快な道なり。峠に石室、中に神社。10数人のシルバ−登山者が休憩中。

芦生へ下るとのこと。犬連れなり。一時間ほどはつづらおりの下り、それも過ぎ河原沿いの緩い下りとなる。佐さ里から道ひろくなり、集落ポツポツ。4人の高校生と擦れ違う。「こんにちわ」と元気な声「珍しいね、こんな山の中に若い人がいるなんて」「この直ぐ下に学校が有るんです」。それからすぐに、美山高校第二寮。ログハウス風の可愛い建物なり。美山高校はその下。いかにも山の中の分校という感じ。でも分校ではないのです。
 芦生ロ−ド・パ−クで昼食。ラ−メン。雨も上がり陽が差してくる。濡れたズボン、シャツ、芝の上に広げ干す。田歌を過ぎると道幅ひろくなり、集落が増える。祇園橋の上で、、中学生風の男女ふたり手をつなぎ、ロ−ラ−スケ−ト。「こんにちわ」「川に落ちるなよ」「ハ−イ」と楽しそう。知見口、商店、旅館。今までの山から変わり、チョットした町なり。河鹿荘のキャンプ場にテントはる。お風呂入り、食堂にて御飯も食べる。生姜焼き定食。

             

                       11月13日(日) 霧のち曇り
                   自然文花村・河鹿荘〜かやぶきの里〜静原 12km
                             京都府・美山町

キャンプ場から十分ほどで、北村かやぶきの里。29戸の茅葺き、そのうち19世紀からのものが18戸。カメラの団体10人位。そのうちいなくなる。看板なし。土産物やなし。食べ物屋なし。実にまとまって茅葺きの民家がある。30分もあれば回ってしまいそう。シンプルなり。広河原で感じた事、でも何だか分からなかった事が今、分かった。何が良いのか。それはシンプルなり。無駄な物が何もない。いまの日本の風景には無駄な物が多すぎる。町を美しくするには、無駄なものを無くせば良い。ただそれだけ。

 

 

                                                                   


 安掛から小さな峠越える。峠くだり、162号線周山街道。石屋さんに石作りのポストあり。面白い。欲しいな。おじいちゃんが一人で店番。「おじいちゃん、これいくら」「エ−ト、ちょっと欠けて修理したから、定価は15万円だよ」「ハイキングかい」「エエ−そんなもんです」「昨日は文花村のキャンプ場でした」「どこから来なした」「長野です」「昨年、安曇野に行ったよ」「長野は知事さんが有名だね」「そうなんです」いつまでも話てしまいそう。それを過ぎると山の中の登りとなる。時たま、バイクの連隊が音をたてなが通る。藪の中に、おじさん、おばさん。自然薯とり。
静原からバス。お客数人。運転手さんと話こんでしまう。「かやぶきの里以外にもかやぶきの家が多いですね」「そう気が付いた」「それも立派な」「中にはいるとケヤキの立派な材を使ってるよ」「昔、杉材の山で儲けたから、大きな家が多いんだ」「でもこの頃は若い人はみんな街に出てしまう」「そう言えば、歩きながら見ましたよ、誰も住んでいない家を何軒も、それもけっこう大きな」「そうなんだ」「でも、年寄りが一人になるとダンナを連れて戻って来る娘が増えて来た」「嫁の家に入るほうが、ダンナとしゅうとめなら上手くいくのかな」話好きな運転手さんだ。
和知駅からJR.綾部で乗換え京都。名古屋からしなの。長野19:00                        

年度  

月日

出発地 

宿泊地 

距離 

天気 

平成17年

11月11日

坊村

京都市能見口・堰原小・テント

17km

曇りのち雨

 

   12日

能見口

美山町自然文化村・テント

30km

小雨のち曇り

 

   13日

文化村

美山町静原

12km

霧のち曇り

 

 

 

計59km

 

 

 

 

 

宗谷岬より1889km