第2stage

平成8年11月14日(木) −第3STAGE START 

 

 直江津港 23:55
 春子黒姫まで。さすがシーズンも終り、80人は入れる客室に私も入れ3人だけ。



                         11月15日(金)曇り

 昨夜は強風の為船が揺れる。森矢が疲れると言ったのが分かッ太。揺れるとどうしても身体に力がはいってしまうからだ。
 室蘭はチラチラ雪模様。9月とは違う。すっかり冬だ。バスで札幌に向かう。バス代はJRの3分の2.途中雪で40分遅れる。
 札幌市内はすっかり雪景色、道凍結していて滑る。二条市場近くのホテル橋本に入る。焼き鳥居酒屋チエーンの炙屋で一杯、その後ラーメン食べて帰る。


11月16日(土) 雪の地曇り
    浦臼町晩生内〜当別町 35KM
      浦臼町-月形町〜当別町

 セットしていたモーニングコールで5時起床。洗面をしてホテル出る。地下鉄の大通り公園駅に行く。始発まで時間があり歩く。バスターミナルに2人のホームレスの人が寝ていた。
 石狩当別を過ぎる頃から雪の量が増え一面まっ白、真冬の世界となる。充分クロカンで走れそうな雪。戸隠を出る時、北海道の天気予報聞き、板を持って来ようと考えたのが、あながち的外れではなかった。
 晩生内駅の落書帳を開ける。2ヶ月前の私の字。その後あまりページが進んでいない。今回も書いてくる。駅前にてスタートの写真。その頃からかなり激しく降って来る。駅の周りで25CM位か。道路は除雪してあるが、圧雪状態で滑る。時たま吹く風が冷たい。しかしあるいているぶんには汗ばんで来る位。ココまで一度の休み無し。もっとも休みたくとも今回は屋根付きのバス停が無い。電車があるのでバスの本数が少ない為か。アンマンと暖かいお茶飲む。


 11時頃から雪も止み一時青空も出る。しかしそれほど気温上がら無い。ログハウス作りのシャレた月形駅で写真。そこから少し行くとレストラン有り。もう少し行きたかったが、しょっとしてこの先なにもないとまずいので昼にする。生姜焼き定食食べる。美味しかった。やはりその後、当別までドライブインもなかった。
 医療大駅を通る頃には少々暗くなる。無人の自販機屋に入り明かりの用意をする。少し休憩し、出る頃にはすっかり暗くなる.電光の温度計が2度を指していた。
 5時少し過ぎ、当別駅近くのホテルアンドウに入る。焼き鳥居酒屋で一杯.正肉3本350円。アスパラベーコン巻き3本350円、安い。それに旨い。出てくるまで少々時間は掛かったが。相撲取りのような太ちょのご主人が、気弱そうに聞いてくる。『美味しいですか」「とても美味しいですよ」と私「それに安過ぎるんじゃないですか」と言うと「この町は学生さんが多いし、同業者も沢山いるんです」「ホント言うと、この値段じゃ儲けがありません」
 居酒屋出て二八と有る蕎麦屋に入り、天ぷらそば。太めの手打ち、味はよいが少し薄めだった。小さい町のわりには、ここ当別もスナックが目につく。
       


                        11月17日(日) 曇り
                   当別町〜札幌駅〜手稲    35KM
                          当別町・札幌市

  雲は多いが雨の心配はなさそう。除雪が悪いのか、それとも気温が低すぎるのか、道路の雪がかなり残っている。ホテルの主人の話だと、いくら北海道でもこの時期に此れほどの雪はないとのこと。
 当別の町を出るとすぐ田園風景。酪農農家が多く、00牧場と描いた看板とサイロが目に入る。雪が積もって要る牧草地はクロカンで走ったら楽しそう。


 大きな大きな石狩川に掛かる新石狩橋を渡ってすぐのバス停に入り、お茶沸かしパン食べる。豊平川橋までは家少なく、時どき資材置き場か工場があるだけの道。豊平川橋を過ぎると急に家が増え市街地と成る。セイコマートでジュース。
 TV塔の前で写真撮り、駅へ向かう。いつもの海鮮居酒屋しれとこでお好み弁当980円。メインが生姜焼き、それに焼き魚、煮物等おいしい。駅のベンチで少し休む。まだ早いので行けるとこまで行くことにする。
 駅前から札幌西インター目指す。大きなホテルやビルが続く。1時間歩いても、2時歩いてもビルや商店途切れず。さすが100万都市なり。手稲地区に入ると商店より住宅が多くなる。山が近くに見え出し、消えていた雪がまた出てくる。
 手稲駅まえの手稲町バス停に乗り札幌に戻り、ホテル橋本に。今日は少々歩き過ぎたか、足の裏が痛い。

 


 11月18日(月)曇り時々小雪
      手稲〜銭函〜小樽  25KM
    札幌市・小樽市
 
  6時にホテルを出て、タクシーで中央卸売市場の場外市場へ行く。さすが市場、こんなに早いのにかなりの人がタクシーで乗りつけ、買い物をしている。私もカニを買い東京戸隠に送る。帰りのタクシーなく、桑園からJRで札幌へ戻り手稲行きのバスに乗る。
 天気は曇り、気温は低い。ジャケットを着る。手袋はめ、帽子もかぶる。タイツを着けても暑くはない。手稲を過ぎても今まで程ではないが家並み続く。札幌のベットタウン。シャレた住宅が多い。
 銭函駅入口を少し過ぎた所にあったセブンでラーメン買う.地図を見るとこの先家並みとぎれそうなので。案の定張碓から朝里町近くまでなにもなくなる。5号線が大きくカーブをし。高速の下をくぐる辺りから登りとなる。張碓峠に景勝園という大きなジンギスカンドライブインがあるが、冬は休みのようだ。峠から少しで張碓トンネルに入る。ガードレールもある立派な歩道が着いていて安心。しかしトンネルの中がこんなにも恐ろしい程うるさいものだとは知らなかった。歩道がなかったらとても歩けるものではない。トンネルを出る頃からもともとくもりっていた空からチラチラ雪が舞って来る。気温も下がり寒い。張碓不動尊のバス停に入り、ラーメン作る。その先10分程にレストランあり。しかしこういう旅は,道端で食べるラーメンが一番似合う。
 トンネルを出た時から見えていた小樽湾が近づき、どこを走っていたか分からなかった線路が波打ち際に見えてくる。一気に阪を下り朝里町に出る。モスバーガーが目に入る。気温低く手先冷たく、我慢できず飛び込む.カツバーガーと紅茶。食べ終り20分程本気で寝てしまう。
 築港を過ぎると家並み続き、小樽が近そう。足が痛い、特に足の裏全体が。一日中靴を履いて締めつけていたからか。山靴でいくら歩いてもこんな事はない。舗装道路と山道の差か。それとも靴自体の問題なのか。これからの事を考えると重要な事なり。自らを追いたて、励まし前へ進む。少々疲れた。
 森矢が行ったホタルと言う寿司屋へ行くが開店前。しかしよくもこんなゴチャゴチャしたスナック街のど真ん中の店を探せたものと感心す。
 札幌行きの高速バスに飛び乗る。札幌まで550円と安い。安すぎる。今日一日足を痛くして歩いた価値が550円とは。
 札幌パセオが休みでいつもの知床も休み。そごう10階の中華屋さんで五目ラーメンと生ビール。
 高速バスで室蘭22:15、すでに乗船が始まっていた。一部屋に5人の客なり。
とても疲れた3日間だった。雪のせいか、靴のせいか。2日目に歩きすぎたのか、けんとうの余地有り。しかしなんとか北海道の中心札幌まで来た。宗谷岬を出た時は札幌など先の先だと思っていたが、やれば出来た。あとは靴の問題。いくら歩いても痛くならない靴を見付けねば。

11月19日(火) 曇り
 直江津 16:55
 春子、森矢迎え 

年度 

月 日 

出発地 

宿泊地 

距離 

天気 

1996年

11月16日

晩生内

当別町ホテルアンドウ

35km

雪のち曇り

      17日

当別町  

手稲町・札幌ホテル橋本

35km

曇り

 

18日 

手稲町 

小樽駅・船中泊

25km

くもり時々雪 

 

 

 

計95km

 

 

           

 

 

 

宗谷岬より374km

 

 

北海道全図へ戻る